よくお仏壇の上に掛けられている額に「福以徳招」とありますが、最初は「福を以て徳を招く」福と徳が逆では?と思いましたが、読み方を間違えていました。正しくは「福は徳を以て招く」と読みます。幸福は善行を以て招くものである。これは自分ひとりの幸福をさしているのではなく、万物の幸せの意味であろう。もちろん皆がニコニコ出来る世の中になれば、自ずと自分自身も幸せな気持ちになりますね。
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御霊供膳(おりくぜん)
御霊供膳(おりくぜん)と呼びます。
お仏壇などにお供えをする時には、この地方の昔ながらの風習では、必ず2つ(お仏壇の仏様用と御先祖様用)お供えをしますが、近年は1つの事も多いようです。
お供えする食事は、ご飯・お味噌汁・煮物・和え物・漬物がスタンダードですが、ご先祖さまが喜ばれるものがあれば、特別にお供えをするご家庭もあります。ただ、お仏壇の中の御本尊様にもお供えをする意味合いから、精進料理にしましょう。ネギなど臭いのある香辛料などは精進料理からは外しましょう。
ご飯は右向こう・汁は左向こう・煮物(平皿)は右手前・漬物は左手前・真ん中は和え物(ツボ)と置き、はしは向こう側に置きますが、お供えする時は、このままお仏壇の方に向けてします。
お寺の専門用語
知り合いのお寺の前住職がお亡くなりになりました。
お寺用語で言えば、前住職は東堂(とうどう)、お亡くなりになるは遷化(せんげ)と言います。遷化というのは、人々に仏の教えに導く場所をこの娑婆世界から別の場所に移すのでこのような言葉を使います。亡くなった後もお坊さんとして頑張るんですよ(笑)
ちなみに娑婆(しゃば)も仏教用語です。東堂を名誉住職と呼ぶ宗派もあります。
お寺の専門用語1
今月に入って寺族(和尚さん以外のお寺の家族)のお葬式が3件目です。今日午後に3件目の方のお悔みに行ってくるつもりです。ところで、寺族という言葉も一般の方には聞きなれない言葉ですが、住職のことを「和尚さん」「方丈さん」「ご院主(いんじゅ)さん(浄土真宗系)」「おっさん(和尚さんを親しみをこめていう)」などと呼び、住職の奥さんのことは「お庫裏(くり)さん」と呼びます。
「香典(こうでん)」は「香資(こうし)」といいます。また「お食事代」は「換菜(かんさい)」と呼びます。
続きはまた後日