お盆に曹洞宗ではよく『お施食(せじき)』、ここ林泉寺では昔からの呼び『お施餓鬼(せがき)』法要をおつとめします。六道輪廻の餓鬼だけではなく、「三界萬霊、ありとあらゆる(目に見えないもの)」にも感謝・施しを通じて、御先祖の供養にあてるのです。その時に、お塔婆をお渡ししています。
お塔婆とは元来「ストゥーパ(仏塔)」と呼び、お釈迦様のお骨を納骨する為の建物を指しています。後に日本に渡り、お釈迦様の仏塔になぞらえてご先祖のお徳をたたえ、供養の心を簡易的な板で出来ているお塔婆で表しています。片面は供養の対象・もう片面は大日如来の梵字(大日如来様をそのものをお造りしています)。形は凸凹としていますが、これは「地・水・火・風・空(万物そのもの)」の表れです。法要後は、それぞれのお墓、又はお仏壇にお祀りしましょう。