木製で出来た華であります。蓮の華をさしています。蓮は泥水の中から茎を伸ばし大きな葉をたたえ、そして清浄な美しい大きな花を咲かせる姿がお釈迦様の智慧や慈悲の象徴とされ、お寺の中の様々な場所に使われています。
多くの仏像の台座には蓮華の形をしていますし、その仏像の前にこの木華(もっか)がみられます。ツボミ・満開・枯れている花や葉と様々な形になっていますが、生まれてきた物は必ず病気・老い・死から逃れられないこの世の理(こたわり)も現しています。
また蓮の華は泥の中でしか咲かないので、たとえ今自分の人生が泥の中のようであっても、良い事を真面目に続けて行けば必ず将来とても綺麗な花を咲かせられるということも教えているのです。