達磨大師は遠くインドの地より中国に初めて『禅』を伝えられた方である。本当の弟子が出来るまで、あの拳法で有名な少林寺において9年の長きにわたり、壁に向かって座禅を続けられてみえました。そこで慧可という弟子に出会い、ようやく達磨大師の教えの中心である『禅』を伝える事が出来ました。その異国の顔立ちや座禅の姿勢になぞられて、親しみのある七転び八起きのダルマさんの縁起物になったようであります。そのような方でありましたので逸話も多く、昔から大勢の人々に絵の題材としてモチーフとなりました。雪舟の『慧可断臂図』は国宝でもあり、有名です。